病院や診療所、クリニックなどで患者さんのケアや医師のサポートを行う看護師は、勤務先によっては突発的な仕事が発生することも少なくありません。そのため、残業が発生することも多く、大変な仕事というイメージが根付いてしまっている傾向があります。
看護師の残業が多くなってしまう理由としては、以下の3点が考えられます。
1つ目は、看護師の勤務形態です。看護師の勤務形態は、勤め先の病院の規模や方針によって大きく異なります。総合病院や大学病院などの大きめの病院では入院施設があるため、夜勤を伴う二交代制もしくは三交代制が基本のスタイルになるでしょう。夜勤がある勤務形態の場合、次の出勤者に引継ぎを行う必要があるため、その準備などでどうしても時間外労働が増えてしまうという傾向があるようです。
2つ目は看護記録の作成です。看護師は、自分が実施した業務内容などを記録に残す看護記録を作成する必要があります。他の業務の合間を縫って作成しなければならないため、てきぱきと作成することが求められますが、そのほかにもやることが多すぎて、業務時間内に追われせることは至難の業となってしまっているようです。
そして3つ目は慢性的な人手不足です。現在、医療業界では医療従事者の人材が不足しており、看護師の過重労働が問題となっています。これから先、少子高齢化がどんどん進んでいく日本の社会においては、さらに看護師をはじめとした医療従事者の負担が増えるのではないかといわれています。